日本と同じ手続きの流れ
香港で生命保険に加入する場合、手続きの流れは日本と同じで、保険代理店でお申し込み手続きを行います。最近では、ネット系保険会社が直接契約を受ける場合もありますが、香港で日本人が契約する場合、通常は代理店経由となります。
保険条件が同じであれば、どの保険代理店で手続をしても保険料は変わりません。しかし、代理店によって提供されるサービスには違いがあるため、選び方に注意が必要です。
代理店の役割
代理店の役割は、契約者と保険会社の間に立って、お申込から満期までに発生する様々な手続きを代行することです。住所変更、名義変更、保険料支払方法の変更、部分解約や全解約の手続きなど、全て代理店にお願いすることになります。保険契約は一般的に長期契約ですので、満期が数十年先と言う方も当然います。そのため、代理店は信頼性と継続的なサービス提供能力が求められます。
言語サポートの重要性
保険契約は全て英語ですので、英語に自信がない場合は、代理店もしくは仲介する会社が、日本語サービスを提供できるかどうかも大事な要素になります。言語の壁があると、契約内容や手続きに誤解が生じる可能性が高まります。
代理店選定のポイント
数ある中から代理店を選定する際のポイントは3つです。
- 大手代理店であること:
大手代理店は経験が豊富で、信頼性が高い傾向があります。保険は長期契約です。満期時までしっかり存続してもらうためにも、大手の方が安心です。 - 日本人スタッフまたは日本語サービスを提供していること:
英語が得意でない場合は、その問題を解決し、円滑なコミュニケーションを図るために重要です。 - 事務手続きがスムーズで対応がしっかりしていること:
代理店の効率的な対応が、保険契約の円滑な運用につながります。契約時・満期時の手続き、引っ越しに伴う個人情報の変更手続きなど、保険会社への届け出を手伝ってくれるのが代理店です。
最後に
ただし、覚えておかなければならないことは、香港の代理店にとって、日本人顧客は2番手以降のターゲットであることです。最近の傾向として、やはり香港に拠点を持つ保険会社の一番の顧客は、総数と契約高の点で中国人市場です。したがって、仮に現段階で代理店に日本人顧客専用サポートセンターがある場合でも、将来どうなるかはわからないということです。
また、代理店ごとにサービス格差も存在します。書類手続きのスピードやレスポンスの良し悪しも様々です。できるだけ現地の情報を収集し、インターネットで調査し、実際に現地に足を運んで評価するのもよいでしょう。
最終的に、海外での保険契約は自己責任で行わなければならないことを忘れずに、保険代理店は慎重に選択することをお勧めします。仮に代理店が破綻しても、保険契約には何ら影響はありません。また最後の手段としては、契約者ご自身で直接保険会社に連絡を取り、手続きを行くことも可能です。(もちろん英語か日本語でする必要がありますが)
保険商品、保険代理店に関するご質問は、お気軽にお問い合わせください。