台湾駐在中に意識しておきたい「時間」を味方にした資産運用

もっとも簡単、かつ大切な資産運用の要素

台湾駐在中に手元に貯まった資金を活用して資産運用を始める際、投資の知識やテクニックを学ぶことも重要ですが、同時に「時間」の重要性を意識することが大切です。

時間を味方につける資産運用は、非常にシンプルなコンセプトです。すぐにでも資産運用を開始することが大切であり、運用を始めた時間が長ければ長いほど、その効果は著しく増大します。この効果を複利効果と言います。ご自身やご家族の将来のための資金、たとえば子供の教育資金や自身の老後資金を考える場合、20年や30年といった長期的な視点で資産運用を行う場合、早期に行動に移すことが非常に有利です。

今日は香港の貯蓄型保険を使って、時間のメリットを具体的な数字でご覧いただきます。

【ご契約条件】

保険商品   :香港の保険会社(カナダ本社)が提供する貯蓄型終身保険
保険料    :1万米ドル/年
支払回数   :5年
合計保険料  :5万米ドル

この保険会社は、あなたの保険料を様々な債券や株式に分散投資し運用してくれます。そして20~30年の運用ですと、平均年利回り5%前後を見込んでいます。

【経過年数ごとの予定解約返戻金】

経過年数予定解約返戻金
10年後59,771米ドル
11年後63,299米ドル
12年後67,747米ドル
13年後73,918米ドル
14年後79,750米ドル
15年後85,933米ドル
16年後92,665米ドル
17年後98,865米ドル
18年後105,530米ドル
19年後114,408米ドル
20年後120,826米ドル
21年後128,711米ドル
22年後137,432米ドル
23年後146,744米ドル
24年後156,957米ドル
25年後167,908米ドル
26年後179,535米ドル
27年後192,195米ドル
28年後205,996米ドル
29年後221,025米ドル
30年後235,556米ドル
31年後248,936米ドル
32年後263,106米ドル
33年後282,162米ドル
34年後302,621米ドル
35年後324,770米ドル
Sun Life香港「Victory」 5年払いの設計書より抜粋

例えば、現在35歳の方が今すぐ資産運用を開始した場合、30年後の65歳の時点での予定受取額は235,556米ドルとなります。ところが、運用開始が1年遅れると、運用期間が1年短くなります。その結果、29年後の65歳の時点での予定受取額は221,025米ドルに減少します。この1年の遅れによる差額はなんと14,531米ドルにもなります。

複利運用の性質から、運用期間が長くなるほど、この差額はさらに大きく広がります。運用を続けて70歳の時点で比較すると、差額は22,149米ドルにまで拡大します。このように、わずか1年の遅れが資産に与える影響は軽視できないほど大きく、時間の重要性を改めて認識することができます。

【今すぐ運用を始めた場合と1年遅れた場合のX年後の差額】

10年後5,505米ドル
11年後3,528米ドル
12年後4,448米ドル
13年後6,171米ドル
14年後5,832米ドル
15年後6,183米ドル
16年後6,732米ドル
17年後6,200米ドル
18年後6,665米ドル
19年後8,878米ドル
20年後6,418米ドル
21年後7,885米ドル
22年後8,721米ドル
23年後9,312米ドル
24年後10,213米ドル
25年後10,951米ドル
26年後11,627米ドル
27年後12,660米ドル
28年後13,801米ドル
29年後15,029米ドル
30年後14,531米ドル
31年後13,380米ドル
32年後14,170米ドル
33年後19,056米ドル
34年後20,459米ドル
35年後22,149米ドル
たった1年の遅れでこの差。数年なら・・・

Time is Money!

"Time is money."という言葉は、誰もが一度は耳にしたことのあるフレーズですが、これはまさに資産運用の原則を象徴する格言と言えます。時間を味方につけることで、資産運用は既に成功への一歩を踏み出したようなものです。特に若い方々には、「まだ大丈夫」という思考ではなく、今すぐ行動に移していただきたいと強く感じています。なぜなら、今が最も長い運用期間を確保できるタイミングだからです。ただし、日々の生活や仕事に追われて、資産運用が後回しにされることも現実です。

資産運用を開始するタイミングについてよく質問されます。投機的な資産運用ではタイミングが重要ですが、長期運用を前提とする貯蓄型保険などでは、現在の市況や為替レートなどの細かな要素よりも、重要なのは時間の活用です。時間を無駄に過ごすことの方が大きなリスクです。したがって、私は常に資産運用を始める最適なタイミングは、その意志が芽生えた今だと考えています。時間は限られていますので、ぜひ最優先で行動に移してみてください。

資産運用に興味をお持ちの方や、上記でご紹介した貯蓄型保険に興味をお持ちの方は、どうぞお気軽に無料相談をご利用ください。

おさえておきたいその他の記事