海外転勤で直面する資産運用の課題
海外勤務の辞令が出ると、住宅や学校、金融機関などさまざまな身辺整理が必要となってまいります。その中でも、進行中の資産運用は特に大きな課題の一つとなります。
多くの投資家は長期運用を前提に資産運用を始めています。しかし、海外勤務が決まると、以下のような問題に直面することになります。
- 多くの金融商品の売却を余儀なくされる
- 証券口座の解約が必要となる
- 日本の金融サービスのほとんどが利用できなくなる
その結果、以下のような選択を迫られることになります。
- 赴任先でよく理解できない海外の金融商品での運用に切り替える
- 言葉の壁により、海外任期中は投資を見送る
いずれの選択肢も、せっかく築き上げてきた投資戦略が中断してしまうことを意味し、長期的な資産形成の観点からは望ましくない状況といえます。
楽天証券による海外赴任者向けサービスの拡充
そんな中、楽天証券から海外赴任者にとって朗報となるニュースが発表されました。
これまでの対NISAサービス
- 国内株式・債券に限り、海外転勤後も運用継続が可能
2024年内に予定される拡充内容
- NISA口座での投資信託の継続保有・運用が可能に
- 外国株式の継続保有・運用も可能に
この拡充により、以下のようなメリットが期待できます。
- 出国時の投資商品売却が不要に
- 長期投資戦略の継続が可能に
楽天証券のプレスリリースはこちら
まとめ
この新しいサービスにより、海外赴任者の資産運用における大きな課題が改善されることとなります。特にNISA口座での運用が継続できることは、税制優遇を活用した長期投資の継続という観点から、多くの投資家にとって歓迎すべきニュースといえるでしょう。今後こういった新サービスを提供する証券会社がさらに増えるとよいですね。
海外赴任が決まった際は、お取引の証券会社に具体的なサービス内容や手続きについて確認することをお勧めします。