新型コロナによる経済への影響
世の中の新型コロナ騒ぎが止まりません。昨年の今頃は、まさかここまで全世界規模で大ごとになるとは夢にも思っておりませんでした。しかしまだまだ出口が見えてきそうにありません。
とうとう昨日、日本の首都圏エリア一都三県に緊急事態宣言が出ました。これから1カ月もしくはそれ以上の期間、日本経済は一気に低迷し、更に打撃を受けると思われます。そして残念ながら多くの中小企業が破綻するものと思われます。
今回の一連の騒動を、皆さまそれぞれ色々な見方をされていると思いますが、一方で日本ではメディアテラシーの教育がないため、大多数の方々がメディアが発信する情報を正しく選別・収集できず、メディアが発信した情報をそのまま鵜呑みにする傾向が高いように感じております。ですから毎日発表される感染者数が増えていくのを見ては、恐れおののくわけです。しかしコロナウィルスは以前より無数存在しており、むしろありすぎて研究対象ではなかったそうです。そしていわゆる「風邪」は、コロナウィルスによるものがほとんどです。今回の新型コロナは、感染力は強いですが、無症状の感染者が多く、また風邪の一種ですから、実際重症化する人は、10万人に1人程度ということを踏まえれば、果たして緊急事態宣言を発動してまで恐れる必要があるのかと、個人的には違和感すら感じております。(日本人のメディアテラシーの欠如もさることながら、メディアの画一的な情報発信の方法にも大いに問題はあります。)多分数年後に、過去の出来事として見れるようになるともっと色々なな真実が明らかになってくるものと思われます。
ただ今日は、コロナウィルスについて掘り下げるつもりはありませんので話を本題に戻しますが(興味がある方は記事一番下の参考動画を是非ご覧ください)、いずれにせよ、今回の緊急事態宣言で、日本経済が、以前にも増して危機的状況に陥るのではないかと危惧しております。
これだけ騒動が長引くと、経済への影響は計り知れず、国家運営における今後の財政問題、企業の破綻リスクや雇用問題、個人は失業や減収、健康や教育問題と、騒動が終わったとしても余りにも多くの問題が山積みで考えると怖いです。さすがに今回の騒動を、具体的に事前に予想し、対策ができていた企業は多くはないと思いますが、もしも「将来何があるかわからない」という前提でリスク管理ができていたところは、受けるダメージも軽微で済んでいるのではないでしょうか。
弊社においては、事業形態を対面セミナー形式だけでなく、オンライン形式の導入もちょうど検討しておりましたタイミングだったため、割とスムーズにコロナ騒動時も対応でき、お陰さまでダメージは最小限で経営を継続できております。(正直なところ運が良かっただけかもしれません。)しかし影響をもろに直撃した業種や業界、例えば(この限りではないですが)飲食業界や旅行・交通関連、医療施設といったところは、しばらく厳しい状況が避けられそうにありません。企業の悲鳴は、関わる全ての個人の悲鳴に繋がります。一刻も早くコロナ騒動が収束することを願ってやみません。
いずれにせよ近い将来、打撃を受けた大多数と、恩恵を受けたごく少数の大資本家、という完全な色分けがなされ、埋めようのない格差社会になっていく可能性があります。いわゆる資本主義経済の悪いところを新型コロナが加速させたように思います。どういうことかというと、大資本家は十分な資本を持ち、現状維持でよければ、これまでのように働く必要がなくなります。つまりお金も知恵もあるにも関わらず、イノベーション(革新)が起きなくなります。一方資本を持たざる人々は、開き過ぎた格差が逆転を許さないことと、自分たちが搾取されていることを知り、ばかばかしくて働くことをやめてしまいます。すると怠惰が蔓延し、とうとう次には奪い合いが始まります。これが戦争や革命です。まさかと思うかも知れませんが、人類の過去の歴史がそれを証明しています。
資産運用の重要性を再確認
今回の新型コロナ騒動によって、我々が常日頃掲げております「経済教育・投資教育の必要性」と、「リスクに備えた資産運用の重要性」を再認識させてもらいました。もし予めリスクに備え資産運用をされていた方であれば、今回ご自身の事業経営が厳しい状況になったとしても、運用している金融資産を一時的に運転資金に充てることができました。まさに本日、日経平均が30年ぶりに28000円台に回復したわけですが、もしこの数年、株式運用-つまり自分以外の他人に働いてもらうための仕組みづくり-をされていた方は、その株式が、新型コロナによるダメージを、金銭面において緩和してくれたはずです。
つまり資産運用とは「リスク管理」と言い換えることができます。資産運用というと、どうしても増やす方のイメージが先行しがちですが、元々は、まもる・減らさない、が資産運用の本来の目的です。
ではここで皆さまにお聞きします。
・仮に公的年金が十分に貰えない場合、ご自身で理想とする老後を送ることができますか。
・ご自身の事業や勤務先が破綻しても、しばらく生活していけるだけの蓄えや保障はありますか。
・ご自身に万が一の場合、ご家族や事業への金銭的負担は生じませんか。
新型コロナは、私たちに人生のリスクについて考えるきっかけをくれました。周りを取り巻く全てのリスクに万全を期するのは難しいので、できることから少しずつはじめられるとよいですね。
資産運用は、その気になればいつでもどなたでもじめられる、最も手軽なリスク管理と言えます。今からはじめておくことで、数十年後に「あの時はじめておいてよかった」と思える日が必ず来ると、私は信じております。