知ってると便利!72の法則・100の法則

資産運用を計画する際、将来どれぐらいに増えるのかをおおまかに知りたいときに便利なのが、「72の法則」「100の法則」です。これらを知っておくことで、ざっくりとした数字のイメージが簡単にできますので、是非知っておいてください。

お金が2倍になる期間が簡単にわかる

まず「72の法則」ですが、資金(元本)が2倍になるのに何年運用期間が必要かがすぐにわかります。その計算式は下記のとおりです。

「資金が2倍になる期間(年) ≒ 72 ÷ 金利」

例えば、年利9%で運用ができるとすると、「72 ÷ 9= 8」となるので、約8年運用すれば元本が2倍になる計算です。もし年利5%で運用ができるとすると、「72 ÷ 5 ≒ 12」となり、約12年で元本が2倍になることがわかります。

応用編

上記の計算式が理解できていれば、下記のように移項することで更に応用も可能です。

「金利 ≒ 72 ÷ 資金が2倍になる期間」

例えば10年間運用で元本を2倍にしたい場合の必要な金利は、「72 ÷ 10 = 7.2」つまり、年利7.2%の10年複利運用で、元本が2倍になる計算です。15年で元本を2倍にしたい場合であれば、「72 ÷ 15 = 4.8」つまり、年利約4.8%の15年複利運用で、元本が2倍になる計算です。

私が小さい頃(それこそ40年近く前ですが)、郵便局に定期で預けておくと、10年で元本が倍になる、と母が言っていた記憶があります。この計算式からわかるように、約7%もの定期預金金利が貰えてた時代が日本にもあったのですね。

単利運用なら100の法則

72の法則は、「複利」で運用することが前提です。つまり毎年運用で得た金利も元本と一緒に運用し続けますので、金利が更に金利をうむことになります。長期で資産運用する場合は、大抵が複利運用を採用します。
一方複利の反対は「単利」です。単利運用は元本のみ運用しますので、毎年運用で得た金利は外に出し、元本だけを運用し続けます。単利の場合は72の代わりに、100を当てはめるだけで、単利運用の計算式が成立します。

例えば、資金が何年で2倍になるかを知りたい場合、72の法則と同じ要領で、

「資金が2倍になる期間(年) ≒ 100 ÷ 金利」

で計算が可能です。もし年利9%で運用ができるのであれば、「100 ÷ 9 ≒ 11」で、約11年で元本が2倍になる計算です。

「金利 ≒ 100 ÷ 資金が2倍になる期間」

そして10年で元本を2倍にしたい場合の必要な金利は、同じ要領の計算方法で下記のとおりです。

運用するなら単利より複利運用

複利運用と単利運用が比較すると、その差は歴然です。以前アインシュタインが、複利は20世紀最大の発見と言ったそうです。みやすいように併記しておきましたので、参考にしてください。

おさえておきたいその他の記事