台湾駐在員の皆様との個別相談で、よくいただく質問の一つに、資産運用を始めるタイミングがございます。市場が安定してから始めたい、できるだけ円高の時に始めたい、アメリカの大統領選挙が終わってからの動向をみてからの方がよいのでは、色々な思惑を挙げ、なかなか行動を起こすことができない方も多いようです。
株式投資なら、出来るだけ安く買いたいと思うでしょうし、外貨で投資を検討しているなら、出来るだけ円高のの時に買いたいと思う心情はよくわかります。しかし今が安いのか高いのか、それはあくまで結果論として後でわかることで、今その判断ができるようなら、そもそもすでに大資産家になっているはずです。
以前ブログでも書きましたが、タイミングをみた運用は、投機(ギャンブル)です。(過去ログ:投機と投資の違いがわかると、目指す資産運用が決まります。)タイミングを判断するのは、プロでも難しいものです。
では一般人である私たちは、一体いつ資産運用をはじめればよいのでしょうか。この質問に対する回答は、私たちの人生において最も大切なものが何かを考えてみては如何でしょうか。それは、全ての人に共通する
「時間」
だと思うのです。私たちに与えられた時間は有限です。個人差はございますが、皆平等に必ず終わりを迎えます。従って、時間の重要さを理解し、有効に活用できた人・行動できた人だけが、豊かな人生を送れるのではないかと思います。
TIME IS MONEY.
有名な文言です。時間=お金です。お金で時間を買う、と言ういい方もします。これはまさに、自分の時間の大切さを知っていればこそ、お金で解決できるものはして、有効に時間を使おうとする考え方です。新幹線に乗って移動するほうが、鈍行列車より料金は割高ですが、早く目的地に到着できることで、自分の時間が有効に使えます。そしてその発展形が、
TIME IS LIFE.
とも言われています。まさに私たち人生は、時間でできているのです。
そして1年後でもなく、半年後でもなく、1秒後でもなく、「今」が、最も時間を長く有効に活用できるタイミングだということです。
資産運用は、一朝一夕では成しえません。必ず一定以上の時間を必要とします。この「時間」を味方につけることで、より有利な運用が可能となります。
例えば、株価が上がったり下がったりする、いわゆる価格変動リスクをできるだけ取りたくなければ、毎月定額を積み立てていくような投資がとても有効でしょう。価格が上下しても、長期では平均化ができるのが、定額積立投資の「ドルコスト平均法」によるメリットです。(短期ではメリットになりません)
もし為替リスクを抑えたければ、複数回に分けて両替することで平均化でき、為替変動リスクを抑えることができます。(分けることによる時間が必要です)
つまり時間があれば、資産運用の選択肢も広がります。是非時間の有効活用を意識して、資産運用に取り組みたいですね。ご相談はいつでもお気軽にお問い合わせください。